こんにちは、「受験合格のための速読法」のブログ記事を執筆している司法書士の久我山左近です。
ADHD(注意欠如・多動症)の子どもは、集中力が続かない、忘れ物が多い、勉強の途中で何をしていたのかわからなくなるなど、学習面でさまざまな困難を抱えることがあります。
こうした問題の背景にある要因の一つが、ワーキングメモリ(作業記憶)の弱さです。
ワーキングメモリは、情報を一時的に記憶しながら考える能力で、文章の読解や算数の計算など、中学受験の勉強にも深く関係しています。
一方、ADHDの子どもでも、言語理解力や思考力が非常に高いケースは珍しくありません。
では、ワーキングメモリが弱い子どもは、どのように中学受験の勉強を進めればよいのでしょうか。また、速読トレーニングは学習の助けになるのでしょうか。
今回は、ADHDとワーキングメモリの関係、速読の可能性、中学受験に向けた効果的な勉強方法について、司法書士の久我山左近がわかりやすく解説いたします。
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ワーキングメモリが弱くても、学習方法を工夫することで負担を軽減できます。

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1.ADHDの子どもはワーキングメモリが弱い?
カワウソ竹千代ADHDの子どもは、ワーキングメモリが弱いと聞いたんだけど、本当なの?



そうじゃな。ADHDの子どもは、ワーキングメモリに弱さが見られる傾向があるんじゃ。ただし、すべての子どもに当てはまるわけではないがな。
ワーキングメモリとは、情報を一時的に頭の中に保持しながら、その情報を使って考えたり、作業したりする能力です。
例えば、次のような場面で使われています。
- 先生から聞いた複数の指示を覚える
- 算数の文章題を読みながら計算する
- 長い文章の前半を覚えながら後半を理解する
- 暗算で途中の数字を記憶する
- 勉強の手順を覚えて順番に実行する



息子の秀忠は、解説を聞けば理解できるんだけど、実際に問題を解き始めると、途中で解き方がわからなくなってしまうことがあるらしいんだ。



それはワーキングメモリの負担が関係している可能性があるな。
理解力が低いのではなく、複数の情報を同時に覚えて処理することが苦手なのかもしれんな。
ADHDでは、注意の維持や実行機能にも困難が生じることがあります。
そのため、ワーキングメモリの弱さだけで学習上の問題を説明できるわけではありません。
2.IQが高くてもワーキングメモリだけ弱いことがある?



知能検査ではIQが高いと言われたけど、それでもワーキングメモリが弱いってことはあるの?



もちろんあるぞ。知能には複数の側面があり、得意な能力と苦手な能力の差が大きい子どももいるんじゃよ。
例えば、WISC-IVの検査で次のような結果だったとします。
| 検査項目 | スコア |
|---|---|
| 言語理解 | 135 |
| 知覚推理 | 110 |
| ワーキングメモリ | 85 |
| 処理速度 | 110 |
言語理解135は非常に高い水準ですが、ワーキングメモリ85は平均範囲の下寄りに位置します。
この場合、言葉の意味を理解したり、物事を論理的に説明したりする能力は高い一方で、複数の情報を一時的に保持する作業に負担を感じる可能性があります。



つまり、頭が良くても勉強でミスが多くなることがあるんだね。



そのとおりじゃ。理解力が高い子どもほど、周囲から「わかっているのに、なぜできないの?」と思われることがあるんじゃよ。
しかし、能力のバランスによって苦手な作業が生じることは十分に考えられるんじゃ。
なお、WISCの数値だけでADHDの診断や学習上の困難を判断することはできません。
3.ワーキングメモリが弱いと中学受験で不利になる?



息子の秀忠みたいに、ワーキングメモリが弱いと、中学受験では不利になってしまうのかな?



苦労する場面はあるじゃろうな。
ただ、それだけで中学受験が難しいと決まるわけではないぞ。
学習方法を工夫することが大切なんじゃ。
① 国語の長文読解
国語では、文章の前半に書かれていた内容を覚えながら、後半の文章を読み進める必要があります。
ワーキングメモリへの負担が大きい場合、登場人物の関係や筆者の主張を整理することが難しくなる場合があります。
② 算数の文章題
算数の文章題では、問題文の条件を覚えながら計算を進める必要があります。
特に複数の条件がある問題では、途中で条件を忘れたり、計算手順を間違えたりすることがあります。
③ 時間制限のある試験
中学受験では、限られた時間内に多くの問題を解かなければなりません。問題を読み直す回数が増えると、解答時間が不足する可能性があります。



息子の秀忠も、問題文を何度も読み返していることがあるんだ。



その場合、読む速さだけでなく、必要な情報を整理しながら読む方法を身につけることが重要です。
4.速読はADHDの子どものワーキングメモリに効果がある?



速読トレーニングをすると、ワーキングメモリも改善するのかな?



速読によってワーキングメモリそのものが改善するという十分な科学的根拠は、現時点ではないんじゃ。
ただし、読み方を工夫することで、学習の負担を減らせる可能性はあるぞ。
速読は、単に文字を速く追いかけることだけが目的ではありません。
読書の目的に応じて読む速度を調整し、文章の構造や重要な情報を効率よく把握することも大切です。
例えば、文章を読む際に、意味のまとまりごとに理解する練習を取り入れる方法があります。
① 意味のまとまりを意識して読む
文章を一文字ずつではなく、意味のある単語や文節のまとまりとして捉える練習です。
ただし、視野を広げれば必ず読解力が上がるというわけではありません。文章の難易度に応じて、正確に理解できる速度で読むことが基本になります。
② 重要な情報を見つける練習
文章を読んだ後に、誰が、何を、なぜ行ったのかを整理する練習です。
重要な情報をメモしたり、印を付けたりすることで、頭の中だけで覚える負担を軽減できます。
③ 読む速度と理解度を確認する
速読練習では、読書時間だけでなく、内容をどれくらい理解できたかを確認することが重要です。



速く読めるようになれば、国語の試験でも有利になりそう!



読解力を維持したまま読む時間を短縮できれば、見直しに使える時間が増える可能性があるな。
ただし、速く読むことを優先して理解度が下がってしまっては逆効果なんじゃよ。
5.ADHDの子どもにおすすめの速読トレーニング



家庭でもできる速読トレーニングはあるの?



もちろんじゃよ。まずは短い文章を使って、無理のない範囲で読む練習を始めるといいじゃろ。
① まずは、ゲーム感覚で数字の早押しのトレーニングをしてみる
ADHDの子供に長い集中は難しいので、スマホゲームの数字の早押しゲームを始めてみるのがベストな選択になります。
最初は非常に遅くても少しずつ速くなる達成感で、ADHDの子供でも長く続けることが出来ます。
② 短い文章を読んで内容を説明する
最初は100〜200文字程度の短い文章を読み、内容を自分の言葉で説明してもらいます。
文章を正しく理解できているかを確認しながら、少しずつ文章量を増やしていきます。
③ 文章を意味のまとまりで区切る
文章を文節や意味のまとまりごとに区切って読む練習をします。
一度に多くの文字を見ようとするのではなく、意味を理解しながら読み進めることが大切です。
④ 重要な部分に線を引く
文章の登場人物、時間、場所、理由、結論などに線を引きます。
こうすることで、必要な情報を頭の中だけに保持せず、視覚的に確認できるようになります。



ADHDの子どもは集中できる時間に個人差があるんじゃよ。
最初は5〜10分程度の短い練習から始め、負担が大きくならないようにするんじゃ。
6.ワーキングメモリが弱い子どもの中学受験勉強法



速読以外にも、中学受験に向けて工夫できることはあるかな?



あるぞ。ワーキングメモリへの負担を減らす勉強方法を取り入れることが重要じゃな。
① 算数では途中式を必ず書く
暗算に頼りすぎず、途中式や条件を書き出すことで、頭の中で覚える情報量を減らします。
② 国語では段落ごとに要点を整理する
長文を一度に理解しようとせず、段落ごとに重要な内容を確認します。
登場人物の気持ちの変化や筆者の主張を整理する練習も効果的です。
③ 勉強の指示は一つずつ伝える
「漢字を勉強して、算数の問題を解いて、最後に理科を復習して」と複数の指示を一度に伝えると、途中で忘れてしまうことがあります。
学習内容をチェックリストにして、一つずつ進める方法がおすすめです。
④ 得意な能力を活用する
言語理解力が高い子どもであれば、解き方を言葉で説明する学習方法が役立つ可能性があります。
例えば、算数の問題を解いた後に「なぜこの式になるのか」を説明してもらう方法です。



苦手なワーキングメモリを鍛えるだけでなく、得意な能力を使うことも重要なんだね。



そのとおり。苦手な部分を無理に克服させようとするより、負担を減らしながら得意な能力を伸ばす方が、学習を続けやすくなる場合があるんじゃよ。
7.ADHDの子どもの中学受験で保護者が注意したいこと
ADHDの子どもは、理解できている内容でも、注意力やワーキングメモリの負担によってミスをすることがあります。
そのような場面で「どうして何度も間違えるの?」「ちゃんと集中しなさい」と叱ってしまうと、勉強への苦手意識が強くなる可能性があります。



何度も同じミスをするから、秀忠のことをつい、注意してしまうんだよ。



その気持ちはわかるぞ。
ただ、本人も頑張っているのにうまくできない場合があるんじゃ。
ミスを責めるより、どうすれば間違えにくくなるかを一緒に考えることが大切じゃな。
例えば、計算ミスが多い場合には途中式を書く、問題文を読み飛ばす場合には条件に線を引くなど、具体的な対策を取り入れましょう。
また、速読や学習トレーニングはADHDの治療に代わるものではありません。必要に応じて医師や心理士、学校の先生と連携しながら学習環境を整えることも重要です。
8.まとめ|ADHDの子どもは得意な能力を生かした中学受験対策が重要!
ADHDの子どもには、ワーキングメモリが弱い傾向があります。
しかし、ワーキングメモリが弱いからといって、知能が低いわけでも、中学受験に向いていないわけでもありません。
言語理解力や思考力など、優れた能力を持っている子どももいます。
大切なのは、子どもの特性を理解し、それぞれに合った勉強方法を取り入れることです。
速読についても、ワーキングメモリを直接改善する方法として考えるのではなく、文章の読み方や情報整理の練習として活用することが考えられます。



ワーキングメモリが弱くても、勉強方法を工夫すれば中学受験に挑戦できるんだね。



もちろんじゃ!子どもの得意な能力を伸ばしながら、苦手な部分を補う学習方法を見つけることが大切じゃよ。
中学受験では、単に勉強時間を増やすだけでなく、子どもの特性に合った学習方法を取り入れることが、学力を伸ばすための重要なポイントになります。
速読もそのための学習方法の一つとして、読解力や理解度を確認しながら、無理なく取り入れていきましょう。
今回の記事「ADHDの子どもの中学受験に速読は効果的?集中力・読解力との関係を解説!」のテーマの解説は以上になります。また、今回の記事の内容で知りたいことやご質問がある方は、お気軽に当サイトの「お問い合わせ」からご相談やご質問をしてください。
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最初の一歩は、まずは速読法のトレーニングを体験をすることだよ!



それでは、司法書士の久我山左近でした!
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